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非常食は何日分必要?人数別の水量と家庭備蓄のそろえ方

非常食はまず3日分から1週間分へ。公的情報をもとに人数別の水量、主食・主菜・副菜の組み合わせ、セットの食数と栄養の違い、賞味期限の管理を解説します。

この記事の目次

家庭備蓄は、まず家族の3日分をそろえ、1週間分へ広げましょう。水と主食だけでなく、主菜・副菜まで食事として組み合わせることが大切です。 農林水産省は食品を「最低3日分~1週間分×人数分」、首相官邸は飲料水を1人1日3Lの目安で案内しています。[3][5][11]

買い物の前に、家にある食品を数えてみてください。普段の缶詰やレトルト食品も備蓄に含め、足りないものを買い足す方法なら、専用品を一度に買いそろえる必要はありません。[4][5]

人数別の水量と、献立を組む回数

次の表は、飲料水を1人1日3L、食事を1日3回として計算したものです。[11] 食事回数は買い物を考えるための枠であり、必要な食品の袋数や栄養量を保証する数字ではありません。

家族の人数3日分の飲料水7日分の飲料水3日分の延べ食事回数7日分の延べ食事回数
1人9L21L9回21回
2人18L42L18回42回
4人36L84L36回84回

食事回数は、家族が一緒に食卓を囲む回数ではなく、人数分を合計した延べ回数です。計算式は「水:3L × 人数 × 日数」「延べ食事回数:3回 × 人数 × 日数」です。たとえば4人で3日間なら、飲料水の目安は36Lになります。

アルファ米に注ぐ水など、献立で使う水も確保し、飲用分が足りなくならないよう見積もってください。湯煎、食品や食器を洗う水は別途必要です。トイレなどの生活用水も飲料水とは分けて考えます。[6][11]

1週間あれば必ず足りるわけではない

農林水産省は、ライフラインの復旧に1週間以上かかる場合や、物流停止で食品が手に入らない場合を挙げています。地域のハザードマップなどを確認し、状況に応じて多めに備えることも案内しています。[3] 3日分・1週間分は、支援の到着や自宅で過ごせる期間を保証する数字ではありません。

主食・主菜・副菜を一緒に数える

農林水産省の備蓄食品の分類を、買い物用に整理すると次のようになります。[5]

食事の役割候補買う前に確かめること
主食ごはん、パン、麺など食べる量、水や熱源が必要か
主菜肉・魚・豆の缶詰、レトルトのおかずなど原材料、量、調理方法
副菜野菜の缶詰、日持ちする野菜、乾物、汁物などそのまま食べられるか、戻し水や加熱が必要か
補助食品果物の加工品、菓子など主食・主菜・副菜の代わりに数えていないか

味付きごはんに具材が入っていても、それだけで食事全体が整うとは判断できません。 農林水産省も、不足しがちなたんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維を取れるよう、バランスよく備えることを勧めています。[5]

献立の空欄を埋めると、買い足すものが見える

たとえば次のように、家にある食品の名前を書いてみましょう。これは献立を組むための記入例で、必要量を満たす完成メニューではありません

食事主食欄主菜欄副菜欄調理条件の確認
そのまま食べられるパン豆のおかず野菜の加工品開け方、食べ切れる量
水で戻すごはん魚の缶詰野菜のおかず注水量、戻す時間
別の主食肉や豆のレトルト汁物など加熱が必要か、使える熱源があるか

食品名が埋まったら、家族が食べる量と各商品の栄養成分表示を確認します。アレルギー、治療上の食事制限、かむ・飲み込むことへの配慮が必要な場合は、この一般例だけで決めず、普段の食事指導や医療・栄養の専門職への相談をもとに選んでください。

「9食セット」と「3日分の栄養」は別

1日3回なら、1人3日分は9回の食事です。ただし、商品名の「9食」が主食9袋を指すのか、おかずを含むのかは中身を見なければ分かりません。

具体例として、100g尾西の白飯は1袋366kcalです。[1] これを1日3袋食べると、主食から取れるエネルギーは 366 × 3 = 1,098kcal になります。この計算は主食だけの合計であり、1日に必要な量を満たすと判定したものではありません。

買う前に見るのは「何袋入っているか」だけではなく、次の点です。

  • 栄養成分表示が1袋当たりか、100g当たりか
  • おかずや補助食品を含めて、実際に食べる量がどれだけあるか。
  • 主食に偏らず、主菜・副菜を組み合わせられるか。[5]
  • 食べる人の普段の量、体調、食事上の配慮に合うか。

調理が止まる場面を想定して選ぶ

「常温保存できる」「水で作れる」「そのまま食べられる」は、同じ条件ではありません。

たとえば尾西のごはんシリーズは、熱湯なら15分、水15℃なら60分が目安です。ただし赤飯の熱湯調理は20分という別の指定があります。[10] 種類を一括りにせず、購入する商品の表示で判断してください。

備蓄を確認するときは、「電子レンジを使えない」「お湯を沸かせない」「すぐ食べたい」のそれぞれで、食べられるものを探してみましょう。そのまま食べる食品と、水で戻す食品の具体例は用途別の3品比較で紹介しています。

購入前チェックと、届いてからの管理

注文前

  • 商品名・内容量・入数:似た名前の別商品や、大容量品と取り違えていないか。
  • 配送時の残存賞味期限:「5年保存」などの表示だけでなく、到着時にどれだけ期限が残る条件か。
  • セット内の期限:すべて同じか、最も早いものはいつか。
  • 調理方法と付属品:水、熱源、食器、スプーン、缶切りなどが必要か。
  • 家族が食べられるか:原材料・アレルギー表示、食感、開封方法を確認できるか。

受け取ったら

現物の賞味期限と保存方法を確認し、家族が取り出せる場所にまとめます。商品の表示で指定された保管条件を守り、期限の早いものが分かるように並べておきましょう。

農林水産省が紹介するローリングストックは、普段の食品を少し多めに買い、賞味期限を考えて古いものから使い、使った分を買い足す方法です。[4] 在庫表には「食品名・残数・期限・買い足す数」を書いておくと、次の買い物につなげられます。

賞味期限切れの食品について、この記事から食べられると判断することはできません。備蓄は期限内に使って補充する前提で管理してください。[5]

関連記事

公的情報・商品情報の確認日:2026年9月18日。

Sources

[1] https://www.onisifoods.co.jp/products/hakuhan.html — 100g尾西の白飯|商品情報|尾西食品株式会社 [3] https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter01.html — 災害時に備えた食品ストックガイド(1):農林水産省 [4] https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter02.html — 災害時に備えた食品ストックガイド(2):農林水産省 [5] https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter03.html — 災害時に備えた食品ストックガイド(3):農林水産省 [6] https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter05.html — 災害時に備えた食品ストックガイド(5):農林水産省 [10] https://www.onisifoods.co.jp/products/list.html — アルファ米|商品情報|尾西食品株式会社 [11] https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html — 災害が起きる前にできること | 首相官邸